クライオ電顕用試料に関する要望、注意点等


  • 比較的大きな分子(分子量10万程度以上)が適している。
    (分子量の算出:① 複合体、重合体等は合算。②天然変性領域等、構造をとらない領域は含めない。)
  • サンプルの濃度は1〜10mg/ml程度(試料に依存)
  • サンプルの量はグリッド(メッシュ)1枚当につき3μl
    (吸着・蒸発・操作中のロス、条件検討用予備サンプル等を考慮し、最低20μl程度以上で持ち込み)
  • グリセロール等粘性を高めるものは極力排除する。
  • 溶液の塩強度が高すぎると析出することがある。(数百mM程度はOK)
  • BSA等は含まない。(BSAの観察になってしまいます)
  • ゲルろ過等で精製済みであり、単独ピークに溶出される。
  • 上記ピーク中の構成因子の量比等がSDS-PAGEにて確認済み。
  • 負染色で観察済み、更にはクラス2D解析、立体構造解析まで済んでいる等。